広報「やまゆり」第90号

主は復活されたアレルヤ!

健軍教会 渡辺 隆義 主任司祭

去年の今頃はどうしていたのだろうとメモ帳を読み返してみると、4月15日の健軍教会への異動が決まってから、やたらと「○○クリニックで診察」と記された日が多いのです。こちらに来てしばらくは適当な病院を見つけることが困難かもしれないと思ったからです。でもそれ以上に、新型コロナの影響による様々な教会活動の自粛のおかげ?で時間的なゆとりができていたからなのです。
まだ、完全にコロナから解放されたわけではありませんが、1年間の十分な休息の時をいただいたのですから、再スタートをいまかいまかと待っているところです。ただ、問題は長いことゆっくりした生活をしたせいか、体だけでなく心の方も少しなまった状態であることは間違いあいません。心と体の準備運動を始めましょう。
健軍、高遊原教会で2年目を迎えるにあたり、なにから取り組むべきか。
信者の皆さんの把握かなと思っています。
実のところ、私たちの小教区には何人の人が在籍しているのか、人数がさだかではありません。昨年の教勢報告をみながら、大体のところを把握しているだけです。居所不明の方が相当数おられます。
どういう事情でそうなっているのか興味深いところです。
次に、典礼のことです。皆さん週一回ミサに来てくださいます。「来てよかった。来週もまた来たい」と楽しみにしていただけるものにしなくてはなりません。主任司祭の説教が退屈だとか、声が聞きづらいとか、解決できそうなものもあります。
復活の主イエスとの出会いはもちろん日常生活の中でもですが、もう一つの場所に教会を付け加えてみませんか。

健軍教会の皆さま、お元気ですか

教区本部事務局主管 青木 悟 神父

健軍教会の皆さん、お久しぶりです。熊本地震のために大変な被害をこうむり、大変だったと思います。まだ、傷跡が残っていると思います。そして、今回のコロナ過のためにまた教会活動など滞ってきている状況でしょう。一日も早いコロナの終息を願うばかりです。
教区事務所にいるといろいろな教会に行く機会が出てきます。しばらくは、呼子や武雄・多久という教会に留守番に行っていました。その時にはコロナがなかったので、いろいろな方との交流が出来て良かったと思います。今は、吉塚教会、南粕屋教会を他の司祭とともに担当しています。そこでは、コロナ過のために、交流などが限られていて、信徒の方も動きにくい状況ですが、どうにか頑張っています。教会の地域性というか、それまでかかわってこられた神父様方によるというか、やはり、教会の雰囲気はそこそこで異なっているようです。佐賀は、ミラノ宣教会の神父様方がおられます。吉塚教会や南粕屋教会はオブレート会の神父様がおられました。定住司祭がいなくても、どこでも信徒の方の協力があってどうにか教会が動いています。
健軍教会の時に、信徒の皆さんの協力をたくさんいただいていたと思います。改めて、感謝申し上げます。教会での交わりが自由にできる時がまた来ると思います。忍耐強く、希望をもって歩んでいけたらと思います。コロナ過の中ですが、皆さんお元気にお過ごしください。

堅信式が行われました

2021年3月21日、四旬節第5主日に健軍教会においてヨゼフ・アベイヤ司教の司式で、4名の若い方たちの堅信式が行われました。
ヨゼフ・アベイヤ司教は初めに「今日のごミサの中で皆があなたたち4人のためにお祈りするのです。」と暖かい言葉をかけられ、お説教の中では、「イエス様がなさったことを思い起こし、私達にとって十字架にはどのような意味があるのかを考えてください。また、聖霊を受けることとは、イエス様の愛と慈しみを受けることで、この恵みによって私たちには励ましと力が与えられます。」と力強く語られ、ご復活を前にして堅信の秘跡を受けられた4名の方々を始め、私達信徒も大きな恵みを頂きました。この若者たちの信仰がイエス様の愛によってますます高められることをお祈りします。

結婚五十周年を迎えて

早田 明子

鹿児島市の谷山教会で式を挙げ、かれこれ五十年になる。
二人の子供も、それぞれ独立した。
息子が生まれて五ヶ月目に新しい家が出来、江津湖畔から引っ越した。後に地震で有名になった益城町である。
夫は息子が生まれた喜びを短歌に読み、又それを機にタバコをきっぱり止めた。そのせいか、退職するまで大病することなく健康そのものでいてくれた。
几帳面な夫とのんびりすぎる私、時々軋轢があったがリスペクトできる面が少なからずあったので、どうにかこの日を迎えることが出来た。感謝である。
これまでに二人とも、両親、兄姉との永遠の別れがあり、悲しい事も沢山あり、決して忘れる事はないが時と共に乗り越えられている気がする。
先週、渡辺神父様の聖書講座で、コリントの信徒への手紙一の七章、結婚についての箇所を学んだ。
又「聖パウロのいましめ」、これはエフェソ五章の22節から33節に「妻たちよ、主に従うように自分の夫に従え、教会がキリストに従うように妻はすべてにおいて夫に従え。夫たちよ、キリストが教会を愛し、そのために命を与えられたように、あなたたちも妻を愛せよ。自分の体のように妻を愛せねばならぬ。誰も自分の体を憎むものはない。みな、それを養い、はぐくむ。各々自分の妻を愛せよ。妻もまた、その夫をうやまえ。」(エフェソ五章 妻と夫)。
又、コリントの信徒への手紙一の十三章4節から7節、特に7節の「すべてをつつみ、すべてを信じ、すべてを希望し、すべてに耐える。愛はけっして尽きることはありません。」結婚記念として教会がカードを作ってくださり、今は古びたそれを大切に持っている。
「目には見えないものだから確かなものがある。」という言葉を胸に、これからの日々を大切に生きて行きたいと思う。
二人だけの記念日の小さなケーキと形だけのつましい食卓をスマホで撮って夫は、娘に送っていた。
神に感謝

成人式を迎えて

田上 裕梨

渡辺神父様をはじめ、私の成人式を祝福してくださった多くの皆さん、本当にありがとうございました。コロナの影響で熊本市の成人式が中止となり、友人や親戚とも気軽に集まれない状況の中で成人を迎えることに私は少し寂しさ感じていました。しかし、教会で成人の祝福を授かる際に神父様だけでなく、教会の多くの方々の祝福を感じることができ、自分はこんなに沢山の人に祝福されているんだと実感することができました。
また、「おめでとう」という言葉をいただいてとても心温かくなりました。それまでは、ただ成人を迎えたという意識しかありませんでしたが、祝福していただいた方々のためにも大人としてこれからがんばっていこうと思うことができました。
1年前、大学の授業が完全リモートとなり、熊本での生活を余儀なくされましたが、4月からの新年度はどうにか対面での授業が始まりそうです。これから東京での学びと生活が再開しますが、コロナ対策をしっかりして頑張ってまいります。今もコロナの影響でさまざまなことが制限されていますが、このような状況だからこそできることを精一杯頑張っていこうと思います。本当にありがとうございました。これからも信仰と祈りをもって、歩んでいきます!

お知らせ

1.2021年度春 福岡司教区司祭人事異動について

福岡司教区ホームページに掲載されている3月25日付けおよび4月11日付けの司祭人事異動を転記します。
【2021 年 3 月 25 日付】
大塚 了平 師 北九州地区長
十時 伸治 師 福岡地区長
田中 重治 師 筑後地区長
司祭名異動前異動後
平田 敬 師光丘教会主任引退 司祭の家
宮原 良治 司教佐賀教会協力けがれなき聖母の騎士修道女会ロザリオの聖母修道院付(7月1日付け)
リチャード・ストリゼウスキー師神言修道会 伊万里教会主任伊万里教会・武雄教会主任
町 豊重 師佐賀教会主任佐賀教会・多久教会主任
アルビン・ドウゴシュ 師ポーランド ブシェムイシル教区 馬渡島教会主任・呼子教会協働馬渡島教会・呼子教会主任
櫻井 尚明 師手取教会主任手取教会・帯山教会主任
中村 信哉 師唐津教会主任 呼子教会管理者唐津教会主任
牧山 美好 師福岡コレジオ院長福岡コレジオ院長 今村教会・本郷教会協力
徐 仁徳 師韓国インチョン教区 浄水通教会協力戸畑教会・若松教会助任
金 成千 師韓国ソウル教区 茶山教会協力手取教会・帯山教会助任
十時 伸治 師武雄教会・多久教会主任光丘教会主任
船津 亮太 師大名町教会協働小倉教会助任
アントニサーミ・イルダヤラージ 師オブレート会・高松教区古賀教会協働
プラヴィン・クマール師カプチン・フランシスコ修道会 さいたま教区高宮教会主任
鄭 元喆 師韓国テグ教区 新司祭大名町教会助任
古川 健一 師オブレート会 古賀教会協働高松教区へ
マキシム・デソーザ師カプチン・フランシスコ修道会 高宮教会主任那覇教区へ
岩下 和樹 師長崎教区司祭・大崎教会茶山教会主任

2.「聖書と典礼」について(再掲)

ミサで各自が使われた「聖書と典礼」は各自お持ち帰りください。聖書と典礼には「今週の聖書朗読」が記載されていますのでご家庭での日々のお祈りにも活用できます。なお、「聖書と典礼」は昨年11月より全て大判のものをのみを使用しています。

(編集後記)

主のご復活、おめでとうございます。いったいいつまでコロナ禍が続き、御ミサで栄光の賛歌も典礼聖歌も歌えない状況なのか、先が見えないもどかしさを皆さまお感じだと思います。でも、毎年必ず満開の桜が私たちの目と心を楽しませてくれ、やがて季節は初夏へと向かい、江津湖畔の湧水群に蛍が舞う季節が訪れます。神様はこんな素敵なプレゼントを毎年何があっても下さっています。そのような神様ですから必ずまた、御ミサに集う私たちが心から楽しく感じる日を下さると日々楽しみにしています。
今回の「やまゆり」は前号の浦川神父様からの寄稿に続き、青木神父様からご寄稿頂きました。お忙しい中、原稿をお送り頂き感謝いたします。
主の平和。

野々目 洋