広報「やまゆり」第95号

新しいオルガンで神を賛美せよ

  岩下 周二

健軍教会で約30年使われ続けた旧オルガンに代わる新オルガンが11月1日に到着、6日から新たな音色の中でミサが行われています。
旧オルガンは5月に音が全く出なくなる不具合が発生。すぐ復旧したため一時的なものと思われましたが7月にも1回再発、8月15日の聖母被昇天ミサ以降は全く音が鳴らなくなりました。修理を依頼するも、既に修理用部品のない箇所の不具合とのことではどうにもならず、この度買い替えとなった次第です。その間、旧さゆり園に残る音楽教室用の子供向けキーボードを持ち込んでしのいできました。
新しいオルガンは、オランダ・ヨハネス社の「スタジオ150」。本来は自宅練習用として部屋の壁際に設置する前提の機種ですが、健軍教会聖堂の広さで使っても何ら問題なく、何より旧機種と同一メーカーなので、これまでと遜色なく引き継ぐことができたのは幸いでした。旧機種と同じデジタル楽器ですが、30年の進歩はすさまじいものです。サンプリング技術(実際のパイプオルガンの音色を取り込みデータ化する技術)やスピーカー性能の向上で、旧機種の人工的な音色から、中低音の響きが豊かな、まるでヨーロッパの教会にいるようなリアルな音色に変わりました。また、設定した音色のメモリー機能も従来より大幅に増加、曲やシーンごとの音色設定を多数ストックできるのはありがたいです。さらに鍵盤の感触まで本物のパイプオルガンに似せてあったのには驚きました。
新しいオルガンの音色の中で新典礼暦が始まりました。私たちがこれからもよりよく神様を賛美できるよう、またここからオルガン音楽や演奏に興味を持っていただけるよう、ともに祈りながら演奏してまいります。何よりこれから30年は弾き継いでもらいたいですからね。

神学院祭に参加して

 清田 陸子 
  
11月3日(木:祝日)に福岡カトリック神学院で行われた神学院祭に行ってまいりました。手取教会でチャーターされたバスに分乗させていただき、健軍教会から4名(三原様、小笠原様、早田様、清田)で参加しました。
現在、福岡神学校で学んでいらっしゃる神学生の方は5名いらっしゃいます。11時から神学院聖堂の前で中村大司教様、ヨゼフ・アベイヤ司教様、森山司教様と神父様方がささげて下さる御ミサにあずかりました。その後、御聖堂の中で森山司教様の講演がありました。
子供達は神学生と共にいろんな遊びをして楽しんだようです。健軍教会からは子供の出席がなく少しさびしく感じました。私の子供が小学生の時に参加させていただき、森山司教様が神学生で私の子供は森山神学生についてまわってことを思い出しなつかしく思いました。久し振りに神学院祭に参加させていただき、一日を楽しんでまいりました。
頑張っておられる神学生の為、お祈りをしなければと思い帰ってまいりました。

召命を共に祈る会について

 清田 陸子 
  
召命を共に祈る会で11月21日(月)、佐賀教会に巡礼に行ってまいりました。佐賀教会の聖堂は新しく建て替えられ、ステンドグラスが御聖堂全体に張りめぐらされてすばらしかったです。ステングラスは前の聖堂のものをそのまま使用されたそうです。
また、聖堂入口の上に佐賀教会の守護聖人、聖ペテロと聖パウロの2体の御像があり、教会を訪れる人々を見守って下さっているようでした。
佐賀教会に着いたら、宮原司教様もいらしていただいていました。
宮原司教様、佐賀教会の牧山美好神父様、浦川神父様の3人でささげていただいた御ミサにあずかりました。また、佐賀教会の方々が旧聖堂の床板を利用して作成された十字架を記念品としていただきました。宮原司教様からは一人一人の為にお菓子を準備して下さっていていただきました。
召命を共に祈る会は浦川神父様の御指導のもと毎月第3月曜日に手取教会に集まり、9時50分からロザリオの祈り、ひき続き御ミサをささげてその後わかちあいが行われています。現在健軍教会からは早田様、小笠原様、清田の3人で参加しております。神学生、神父様方、修道者の方々の召命を願ってお祈りいたしております。
健軍教会出身の神父様、修道者の方々は以下です。

ペトロ・フランシスコ 遠山 満 神父様(聖アウグスチノ修道会笹岡教会主任司祭)
アマデオ 森本 哲生様(北海道厳律シトー会・灯台の聖母トラピスト修道院)
幼きテレジア 益田 典子様(聖体奉仕会)
小さきテレジア 内田 雅様(マリアの宣教者フランシスコ修道会)
ラウレンチオ 岩永 義人神父様(2009年にご逝去。)
マリア・アスンタ 浦本 キヌヨ様(シトー会伊万里の聖母トラピスチヌ修道院でご逝去。)

皆様、召命の為にお祈りくださいませ。

クリスマスの思い出

 出崎 茂樹
  
私のふるさとは今では世界遺産としてご存知の方も多い天草の崎津集落です。毎年12月頃になると子どものときに過ごした崎津教会でのクリスマスを懐かしく思い出します。
私がまだ幼かった65年前は今のように暗がりを照らすイルミネーションもなく教会の入り口と教会の中のマリア様とヨセフ様を青々とした杉の葉で飾り、クリスマスツリーではなく馬小屋の飾り付けが行われていました。それでも子ども心に華やかな雰囲気で心高鳴るものがありました。その頃のクリスマスのミサは深夜0時からというのが慣習でしたので、夕食の後仮眠をとり、母親に起こされ眠い目をこすりながら教会のミサにあずかっていました。ある年は4月に新たに赴任してこられた小中学校の先生が教会の後ろの席に数名いらっしゃっていました。まだ天草五橋などなく、天草は離島でしたので、学校の先生にとっても神秘的な雰囲気に感じられたことでしょう。クリスマスのミサが終わり、家へ帰ると(当時としては珍しかったのではないでしょうか)母が注文していたクリスマスケーキを家族で食べることが楽しい思い出でもありました。
進学のために15歳で天草を離れるまで、純粋にキリストが生まれた日を楽しみにしていました。
それから時は過ぎ結婚し子ども3人に恵まれました。子どもたちも日曜学校に通う頃になると教会でのクリスマスツリーや馬小屋の飾り付け、ろうそくのデコレーションなどしてクリスマスを迎えるまでの期間を楽しんでいました。10数名の子どもたちと一緒に侍者としてキャンドル行列に参加し、いつもとは違うクリスマスの特別なミサにあずかっていました。家に帰るとあの頃私が親にしてもらったように家族でケーキを頬張り、あたたかな時を過ごしました。
今年は2歳になった孫の家で、初めてクリスマスツリーを出しました。折り畳み式で既にいくつか飾りがついており、組み立てた瞬間、初めて見るツリーに孫は「おおー!」と目を丸くして嬉しそうに眺めていました。教会のイルミネーションを見に来た時にはキラキラしている様子に喜び、その後も「チラチラ(キラキラ)見たい」と冬の夜にきらめく灯が楽しみの一つとなっているようです。
来たるクリスマスのミサに孫とともにあずかり、お祝いすることがわたしたち家族にとって新たなクリスマスの幸せな思い出のひとつとしてこころに刻まれることでしょう。
主のご降誕おめでとうございます。
 和田 和子

この度、神父様から昔のクリスマスの事を懐かしんでみては、という話を頂き、1950年頃からの思い出をたどってみました。
1950年代には近見町に暮らしていましたので手取教会のミサに与っておりました。ある年のクリスマス、教会迄の行きは電車がありましたけれど夜半のミサの後、帰りの電車は通っておりませんでした。両親と姉弟妹6人と遊びに来ていた従兄弟2人の計10人で一台のタクシーで帰ったのですが、幼い子供ばかりとはいえどの様に10人が乗ったのか今でも謎です。今では考えられないことです。その頃の川尻方面は健軍教会の教区でしたので、妹と二人数週間土曜日に健軍教会の聖歌隊として練習に参加しておりました。ミサはラテン語で行われていました。キリエ、グロリア、サンクトゥス、アニュス・デイ、クレドと意味も判らないままカタカナの譜面を追うのが精一杯で、憶えるのに必死でしたけれど楽しみでもありました。今は易しくいつくしみの賛歌、栄光の賛歌、感謝の賛歌、平和の賛歌そして信仰宣言と理解することができ、親しみをもって歌うことができます。又その当時ご降誕祭ミサは夜半0時からでした。ミサの前のひと時はいろいろな催物を幼児からそれぞれの学年代別に出す寸劇、謎とき等と楽しいひと時を過ごしたものです。その後のミサに時間は実に荘厳な気持ちで与ることができましたのは不思議なことあった様に思います。
今年も又主のご降誕祭をお祝いする幸せと世界の平和を願ってお祈りいたします。
神に感謝。

教会家族のお祝い会が開催されました

2020~2022年に「人生の節目」を迎えられた方々を対象とした「教会家族のお祝い会」が各小教区合同で11月23日(木)午前11時より手取教会で開催されました。

22年、バザーが出来てよかった

 アンナ・マリア会 三原 智子

約2年以上、コロナ感染のため皆で集まってのバザーが出来ませんでした。
以前は幼稚園といっしょにそれはそれは振やかなものでした。雑貨のほかに食べ物(カレーややきそば)、ジュース、綿菓子、その他沢山でした。前日の準備もワイワイ楽しく当日はもっと楽しいものでした。
あれから教会も人との交わりがなくなり淋しいものでしたが、少しコロナも落ち着き、「ちっさくてもいいのでやろうよ」との皆さんの意見で細々ではありますがやってみることにしました。小さくても皆で集まって準備から出来たことが嬉しかったです。これを機に少しずつやれたら嬉しいです。
売上?は別として皆で集まることの意義を考えてこれからもやれたら良いと思います。

お知らせ

隣接地で工事中の10階建てのマンションは来年2月に竣工予定です。日曜日は工事がありませんのでミサへの直接的な影響はありませんが、平日は工事があるため建設地に大型車両が出入りしますのでこれらの車両にご注意ください。

(編集後記)

主のご降誕、おめでとうございます。出口が見えない戦争とコロナ禍に心が痛む一年でした。クリスマスを迎えた喜びと共に神様による平和をお祈りしたいと思います。

 主の平和。
 野々目 洋(E-mail:hiroshinonome@gmail.com)